糖尿病の初期症状とは?見逃しやすいサイン10選|早期発見・予防のポイントも解説
- 「最近やたら喉が渇く」
- 「トイレの回数が増えた」
- 「健康診断で血糖値が高いと言われた」
このような症状や指摘を受けても、「疲れているだけかな」と考えて放置してしまう方は少なくありません。
しかし、その症状は糖尿病の初期サインである可能性があります。
糖尿病は初期の段階では自覚症状がほとんどない病気です。そのため、気付かないまま進行し、網膜症や腎症、神経障害などの合併症を引き起こすことがあります。
一方で、早期に発見し生活習慣を見直したり、必要に応じて治療を始めたりすることで、進行を抑えられる可能性があります。
この記事では、糖尿病の初期症状や見逃しやすいサイン、受診の目安について詳しく解説します。
糖尿病とは?
糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高くなる病気です。
本来、食事をすると血糖値は一時的に上昇しますが、膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンが働くことで正常な範囲に戻ります。
しかし、次のような状態になると血糖値が高いままとなり、糖尿病になります。
- インスリンの分泌量が不足する
- インスリンがうまく働かない
特に日本人に多い2型糖尿病は、食生活の乱れや運動不足、肥満、加齢、遺伝などが複雑に関係して発症すると考えられています。
糖尿病はなぜ初期症状が少ないの?
糖尿病が怖い理由の一つは、「症状がほとんどないまま進行する」ことです。
血糖値は少し高い程度では痛みも熱もありません。
そのため、次のようなケースも珍しくありません。
- 健康診断まで気付かない
- 数年間放置してしまう
- 合併症が出て初めて見つかる
健康診断で「血糖値が高い」「HbA1cが高い」と指摘された場合は、自覚症状がなくても医療機関への相談をおすすめします。
糖尿病の初期症状・見逃しやすいサイン10選
① のどが異常に渇く
血糖値が高くなると、体は余分な糖を尿として排出しようとします。
その結果、水分も一緒に失われるため、強い喉の渇きを感じることがあります。
「水をたくさん飲んでもすぐ喉が渇く」という場合は注意が必要です。
② 尿の回数が増える
糖が尿に排出されると、それに伴って水分も排出されます。
- トイレが近くなった
- 夜中に何度も起きる
- 尿量が増えた
このように感じる方もいます。
③ 疲れやすい・だるい
血糖値が高くても、細胞がうまく糖を利用できないため、エネルギー不足になります。
- 疲れやすい
- 身体が重い
- 集中できない
仕事や家事の疲れと勘違いされやすい症状の一つです。
④ 食べているのに体重が減る
糖をうまく利用できない状態では、体は筋肉や脂肪を分解してエネルギーを補おうとします。
食欲があるにもかかわらず体重が減っている場合は、糖尿病を含めたさまざまな病気の可能性があるため、早めに受診しましょう。
⑤ 傷が治りにくい
高血糖の状態では血流が悪くなり、免疫機能も低下します。
- 小さな傷がなかなか治らない
- 擦り傷が長引く
- 化膿しやすい
このような症状がみられることがあります。
⑥ 手足がしびれる
高血糖が続くと神経に影響を与え、手足のしびれや感覚の異常が起こることがあります。
「正座していないのに足先がしびれる」
「足裏に違和感がある」
このような症状が続く場合は、早めに相談しましょう。
⑦ 視力がぼやける
血糖値が急激に変化すると、水晶体の状態が変わり、一時的に見えにくくなることがあります。
また、糖尿病を放置すると糖尿病網膜症という目の合併症につながることもあるため注意が必要です。
⑧ 肌の乾燥やかゆみ
血糖値が高い状態が続くと、体内の水分バランスが崩れやすくなり、肌が乾燥しやすくなります。また、血流の低下や免疫機能の変化によって、かゆみを感じることもあります。
特に冬場だけでなく、季節を問わず乾燥やかゆみが続く場合は、一度健康状態を確認してみることも大切です。
⑨ 感染症にかかりやすくなる
糖尿病では免疫機能が低下しやすくなるため、細菌や真菌(カビ)による感染症を繰り返すことがあります。
- 膀胱炎
- 歯周病
- 皮膚の化膿
- 水虫が治りにくい
このような症状が続く場合には、血糖値が影響している可能性も考えられます。
⑩ 健康診断で血糖値やHbA1cを指摘された
実は、多くの方が糖尿病に気付くきっかけは「症状」ではなく健康診断です。
- 血糖値が高い
- HbA1cが高い
- 「要再検査」と判定された
このような場合は、そのままにせず医療機関で詳しい検査を受けることをおすすめします。
このような症状があれば早めに受診しましょう
次のような症状が続く場合は、一度”清水新地中山クリニック”へご相談ください。
- 強い喉の渇きが続く
- 尿の回数が急に増えた
- 急激な体重減少
- 強い疲労感が続く
- 手足のしびれ
- 視力の低下
- 健康診断で血糖値やHbA1cを指摘された
早期に発見できれば、生活習慣の改善だけで血糖値が改善するケースもあります。
健康診断で確認したい数値
健康診断では、次の項目を確認しましょう。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 空腹時血糖 | 100mg/dL未満が一般的な目安 |
| HbA1c | 5.6%未満が一般的な目安 |
| 尿糖 | 陰性が一般的な目安 |
※基準値や診断は、年齢や既往歴などによって異なります。健康診断で異常を指摘された場合は、自己判断せず医師に相談しましょう。
糖尿病を予防するためにできること
バランスの良い食事を心がける
食べ過ぎや糖質の摂り過ぎを避け、野菜・たんぱく質・炭水化物をバランスよく摂ることが大切です。
また、早食いを避け、よく噛んで食べることも血糖値の急上昇を抑えるポイントです。
適度な運動を取り入れる
ウォーキングや軽い筋力トレーニングなど、無理なく続けられる運動を習慣にしましょう。
運動は血糖値の改善だけでなく、体重管理や高血圧・脂質異常症の予防にも役立ちます。
適正体重を維持する
肥満は2型糖尿病の大きなリスク要因の一つです。
少しずつでも体重を適正範囲に近づけることが、糖尿病予防につながります。
定期的に健康診断を受ける
糖尿病は初期症状が少ないため、健康診断による早期発見が重要です。
「症状がないから大丈夫」と考えず、年に一度は健康診断を受けることをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q. 糖尿病は初期症状がまったくないこともありますか?
あります。特に2型糖尿病では、自覚症状がないまま進行し、健康診断で初めて見つかることも少なくありません。
Q. 喉が渇くだけでも糖尿病でしょうか?
喉の渇きだけで糖尿病とは判断できません。ただし、尿量の増加や体重減少など他の症状もある場合は、一度検査を受けることをおすすめします。
Q. 若い人でも糖尿病になりますか?
はい。近年では食生活や運動不足などの影響により、20代・30代で2型糖尿病を発症する方も増えています。
Q. 家族に糖尿病がいると必ず発症しますか?
必ず発症するわけではありません。遺伝的な体質は関係しますが、生活習慣を見直すことでリスクを下げられる可能性があります。
まとめ
糖尿病は初期にはほとんど症状がなく、気付かないうちに進行することがあります。
- 喉の渇き
- 尿の回数の増加
- 疲れやすさ
- 体重減少
- 手足のしびれ
- 健康診断での血糖値・HbA1cの異常
このような症状は、糖尿病のサインである可能性があります。
気になる症状がある場合や健康診断で異常を指摘された場合は、自己判断せず、早めに医療機関で相談することが大切です。
ご相談ください
当院では、健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘された方や、糖尿病が心配な方のご相談を受け付けています。
症状がない場合でも、早期に検査・相談を行うことで、将来の合併症リスクを減らせる可能性があります。
気になる症状や健康診断の結果がある方は、お気軽にご相談ください。
