心エコー検査(心臓超音波検査)は、超音波を用いて心臓の構造や動き、血液の流れを詳しく調べる検査です。 心臓は全身に血液を送り出す重要なポンプの役割を担っていますが、その働きに異常が起こると息切れや動悸、むくみなどさまざまな症状につながります。 心エコーはこうした症状の原因を突き止めるために非常に有用な検査であり、放射線を使わないため被ばくの心配がなく、安全に繰り返し行うことができます。痛みや不快感もほとんどなく、短時間で実施できるため、日常診療の中で幅広く用いられています。
心エコー検査では、心臓の内部をリアルタイムに観察し、心臓の「形」と「機能」を詳細に評価できます。
これらの情報から、心筋梗塞、心不全、心筋症、弁膜症などの診断を行います。また、心臓の周囲に水(心嚢液)がたまっていないか、心臓内に血栓ができていないかも確認できます。
異常が見つかった場合は、その重症度や進行の程度に応じて治療方針を決定します。 例えば、弁膜症や心不全の兆候がある場合は、血液検査や心電図の結果も合わせて総合的に評価し、内服薬による治療を開始します。 定期的に心エコーを行うことで、病気の進行具合や治療の効果を数値で比較・確認することができます。 なお、手術が必要な重症例や、より精密な検査が必要と判断された場合は、連携する高度医療機関(心臓血管外科等)へ速やかにご紹介いたします。
検査当日は、上半身の衣服を脱いでいただくか、前を大きく開けてベッドに横になります(女性の方はタオルをお掛けするなど配慮いたします)。 胸にゼリーを塗り、超音波が出る機械(プローブ)を当てて観察します。痛みや不快感はほとんどありません。心臓をきれいに映し出すために、仰向けだけでなく、左側を下にして横向きになっていただくことがあります。 検査時間はおよそ15〜20分程度で終了し、終わった直後から普段通りの生活に戻ることができます。食事や運動の制限もなく、安心して受けていただける検査です。
保険適用の場合 動悸、息切れ、胸痛などの症状があり、医師が必要と判断した場合には健康保険が適用されます。
保険適用外(自費)の場合 ※現在、症状のない方の単独心エコー検診(ドック)は行っておりません。症状がある、または健診結果で心電図異常や心雑音を指摘された方は保険適用となりますので、保険証をお持ちになってご受診ください。